お客様アカウントの IDプロバイダーの連携と管理

独自の IDプロバイダーを Shopify のお客様アカウントに連携して、すべてのプラットフォームでお客様に合わせたログイン体験を提供できます。このガイドでは、お客様アカウントと IDプロバイダーの設定の構成から、Shopify の管理画面での連携の完了まで、設定プロセス全体について説明します。

IDプロバイダーを連携する前に、独自の IDプロバイダーを連携するための要件を確認してください。

IDプロバイダーを連携する際の注意事項

独自の IDプロバイダーをお客様アカウントに連携するにあたって、以下の注意事項を確認してください。

  • Shopify に複数の IDプロバイダーを連携することはできますが、オンラインストアで同時にアクティブにできる IDプロバイダーは 1 つのみです。
  • お客様のメールアドレスと sub クレームは、お客様の識別に使用されます。また、名前、電話番号、住所、タグなどの追加のお客様データを同期して、IDプロバイダーから Shopify に取り込むこともできます。
  • デフォルトでは、お客様のセッションは 90 日間有効です。トークンの有効期限は IDプロバイダーによって設定されます。

IDプロバイダーに連携する

独自の IDプロバイダーに連携するには、以下のタスクを順に完了する必要があります。

ステップ 1: お客様アカウントの設定を行う

  1. Shopify の管理画面から 設定 > お客様アカウント に移動します。

  2. IDプロバイダー セクションで 管理 をクリックします。

  3. プロバイダーと連携する をクリックします。

  4. IDプロバイダー名 フィールドに、認証サービスの IDプロバイダー名を入力します。

  5. IDプロバイダーの設定を行う際に、設定項目 セクションから コールバック URLログアウト URL をコピーできるように、IDプロバイダーと連携する ページは開いたままにしておきます。

ステップ 2: IDプロバイダーの設定を行う

Shopify の管理画面でIDプロバイダーに連携する手順を完了した後、IDプロバイダーのダッシュボードで以下の設定を行う必要があります。設定手順は、連携するプロバイダーによって異なります。IDプロバイダーのダッシュボードでの設定手順に関するサポートが必要な場合は、ご利用の IDプロバイダーにお問い合わせください。

手順:

  1. ブラウザーの別のタブで、IDプロバイダーのダッシュボードを開きます。
  2. アプリケーションを登録する: IDプロバイダーのダッシュボードで機密アプリケーションを作成し、client_idclient_secret を取得します。
  3. リダイレクトおよびログアウト URL を設定する: IDプロバイダーのダッシュボードで、Shopify の管理画面の IDプロバイダーと連携する ページの 設定項目 に記載されている コールバック URLログアウト URL を入力します。
  4. スコープを定義する: IDプロバイダーのダッシュボードで、スコープに emailopenid が含まれていることを確認します。
  1. エンドポイントを設定する: IDプロバイダーのダッシュボードで、以下のエンドポイントが設定されていることを確認してください。
    • 承認
    • トークン
    • JWKS
    • Discovery: ご利用の IDプロバイダーによっては、Discovery エンドポイントに Configuration や Well-Known Configuration など、別の名前が付けられている場合があります。
  2. IDプロバイダーのログアウト後のリダイレクトURIパラメーターを確認します。ご利用の IDプロバイダーによっては、これが post_logout_redirect_urilogout_uri、または returnTo という名前になっている場合があります。
  3. IDプロバイダーの連携を完了する際に参照できるよう、このページはブラウザーのタブで開いたままにしておきます。

ステップ 3: IDプロバイダーの連携を完了する

IDプロバイダーのダッシュボードで IDプロバイダーの設定を行った後、Shopify の管理画面に戻って連携を完了し、テストを行う必要があります。

手順:

  1. Shopify の管理画面の IDプロバイダーと連携する ページに戻ります。
  2. アプリケーション情報 セクションで、IDプロバイダーの設定に表示されているとおりに必須情報を入力します。
  3. 保存 をクリックします。
  4. 連携をテストする をクリックし、IDプロバイダーの認証からお客様アカウントにリダイレクトされることをテストします。最近オンラインストアでお客様アカウントにログインした場合は、新しいログインフローをテストするために、一度ログアウトしてから再度ログインする必要がある場合があります。
  5. 連携のテストが完了したら、有効にする をクリックします。

新しい IDプロバイダーを有効にすると、お客様アカウント 設定の IDプロバイダー セクションにある新しい IDプロバイダー名の横に、アクティブ のバッジが表示されます。

ステップ 4: Sign in with Shop ボタンを外部のログインページに追加する

ストアで決済方法として Shop Pay を提供している場合は、外部のログインページに「Shop でサインイン」を追加 する必要があります。

お客様のログイン体験

新しいIDプロバイダーを有効にした後、ログイン中のお客様は新しい認証サービスを使用してストアに再度ログインする必要があります。

お客様を識別するために、IDプロバイダーのメールアドレスと sub の両方が使用されます。お客様のログインフローは、メールアドレスが管理画面の お客様 ページにある既存のプロフィールと一致するかどうかによって異なります。

  • ストアにそのメールアドレスを持つお客様プロフィールが存在する場合、お客様はそのアカウントにログインします。
  • そのメールアドレスを持つお客様プロフィールが存在しない場合、お客様のログインが成功した後に新しいお客様アカウントが作成されます。

お客様がIDプロバイダーと連携した後、sub がお客様プロフィールに対象 ID として表示されます。

お客様プロフィールがIDプロバイダーの誤った対象と連携されている場合、管理画面のお客様プロフィールからお客様の連携を解除できます。対象 ID の不一致による影響を受けたお客様がログインしようとした際に、使用したログイン方法はこのアカウントと一致しません。というエラーメッセージが表示される場合があります。

お客様の連携を解除すると、そのお客様はログアウトされます。お客様は既存の資格情報を使用して再度ログインでき、次回正常にログインした際に、お客様プロフィールとIDプロバイダー間の新しい連携が作成されます。

連携解除により削除されるのは、お客様とIDプロバイダー間の連携のみです。お客様プロフィール、注文、およびその他のストアデータに影響はありません。

手順:

  1. 管理画面で、顧客管理ページを開きます。
  2. 連携を解除するお客様をクリックします。
  3. お客様の詳細で、Okta IDAuth0 ID など、IDプロバイダーの ID の横にある連携解除をクリックします。
  4. 確認ダイアログに表示される対象 ID を確認し、IDプロバイダーでこのお客様に関連付けられている対象 ID と比較します。対象 ID が一致しない場合、連携を解除することで、使用したログイン方法はこのアカウントと一致しません。というエラーが解決するはずです。
  5. 連携解除をクリックして確認します。

デフォルトのIDプロバイダーとして Shopify に戻す

IDプロバイダーはいつでもデフォルトのお客様のログイン体験に戻すことができます。

手順:

  1. Shopify の管理画面から 設定 > お客様アカウント に移動します。

  2. IDプロバイダー セクションで 管理 をクリックします。

  3. デフォルトのIDプロバイダー ドロップダウンメニューで、有効にする を選択します。

デフォルトのIDプロバイダーを有効にすると、お客様アカウント 設定の IDプロバイダー セクションで、デフォルトのIDプロバイダーの横に 有効 バッジが表示されます。

お客様データの管理

お客様から Shopify ストアの個人情報を削除するようリクエストがあった場合、管理画面から お客様の個人データを消去 できます。

独自のIDプロバイダーを接続している場合は、プロバイダーのダッシュボードからも関連するお客様データを削除する必要があります。詳細については、お客様データの消去に関するIDプロバイダーのドキュメントを参照してください。

お客様アカウントのドメインを変更する際のIDプロバイダーの更新

お客様アカウントのドメインを別の URL に変更 する予定がある場合は、Shopify で変更を行う前にIDプロバイダーの設定を更新する必要があります。これにより、お客様は中断することなく引き続きログインできるようになります。

これらの手順は、Shopify でのお客様アカウントの URL を、shopify.com/1234567890/account などのレガシー形式から新しいサブドメイン形式の account.your-store.com に更新する場合、または既存のサブドメインを account.your-store.com から customers.your-store.com に更新するなど、別のサブドメインに更新する場合に必要です。

新しいお客様アカウントのサブドメインをIDプロバイダーに追加する

現在のドメインとともに、新しいドメインをIDプロバイダーの設定に追加します。Shopify でお客様アカウントのドメインを変更し、お客様アカウントのログインとログアウトのプロセスが機能していることを確認した後、古いドメインのエントリーを削除できます。

手順:

  1. Auth0 や Okta などのIDプロバイダーの管理コンソールにログインします。
  2. Shopify 用に作成したアプリケーションを見つけます。
  3. リダイレクトURI のフィールドを見つけ、カスタムサブドメインの新しいエントリーを 追加 します。例:https://account.your-store.com/authentication/login/external/callback
  4. サインアウト URL のフィールドを見つけ、カスタムサブドメインの新しいエントリーを 追加 します。例:https://account.your-store.com/logout_callback
  5. IDプロバイダーで変更を保存します。現時点では、古い URL と新しい URL の両方を保持しておきます。
  6. 管理画面に戻り、手順に従って Shopify でお客様アカウントのドメインを新しいカスタムサブドメインの URL に変更 します。
  7. ストアフロントでログインとログアウトの両方をテストし、すべてが機能することを確認します。
  8. 任意:ログインプロセスが正しく機能することが確認できたら、IDプロバイダーに戻り、古いドメインのエントリーを削除できます。

プロバイダーごとの一般的なリダイレクトURIフィールド名

プロバイダーごとの一般的なリダイレクトURIフィールド名
プロバイダーリダイレクトURIフィールド
Auth0許可されたコールバック URL
OktaサインインリダイレクトURI
Azure ADリダイレクトURI
その他
  • コールバック URL
  • リダイレクトURI